グルタチオンとは?肝臓にいいって本当?効果や取り入れ方など解説

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グルタチオンは私たちの体内に存在する化合物で、近年では肝臓機能のサポートや美容などを目的とした製品が多く開発されています。一方で、「二日酔いに良い」「美容に良い」などとよく聞くものの、自分の悩みに合っているのか・具体的にどのような作用や効果があるのか・またどのように取り入れると良いかわからないという方もいることでしょう。

そこでこの記事では、グルタチオンの肝臓への効果やおすすめの摂取方法などについて詳しく解説します。効率的にグルタチオンを摂取できる肝機能改善点滴・注射についても説明していますので、ぜひ最後までお読みください。

グルタチオンとは

グルタチオンとは

グルタチオンは、システイン、グリシン、グルタミン酸という3つのアミノ酸から構成される化合物です。肝臓を中心とした体内のほぼ全ての細胞に存在し、体の健康や美容、若々しさを保つために重要な役割を果たしています。

グルタチオンは、加齢や疾病、ストレスなどによって体内の量が低下していくのが特徴です。体内のグルタチオン量が低下すると、肝臓の機能が弱まるだけでなく、老化の促進やさまざまな疾患のリスク増加につながる可能性もあります。

そのため、健康で若々しい体を保つためには、グルタチオンを適切に補給し、体内の量を維持することが大切です。グルタチオンは食事やサプリメントのほか、美容点滴や医薬品などからも補給できます。

グルタチオンの肝臓に対する効果

グルタチオンの肝臓に対する効果

グルタチオンは肝臓のはたらきをサポートします。肝臓に対する主な効果は以下が挙げられます。

  • ●解毒作用
  • ●抗酸化作用
  • ●免疫調節
  • ●脂質代謝

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

解毒作用

グルタチオンは、肝臓の解毒機能を助けるはたらきがあります

肝臓は、体内のアルコールや薬物を無毒化する排出する役割をもちます。グルタチオンは、毒性物質や代謝産物を中和し、無害な物質に変換する作用を持ち、これが肝臓の機能を助けるのです。

そのため、グルタチオンを摂取すると、お酒の飲み過ぎによる二日酔いなどの改善が期待できるといわれています。

抗酸化作用

グルタチオンは強力な抗酸化物質としても知られており、肝臓の機能向上や健康維持に役立ちます

肝臓は体内で中心的な代謝機能を担っており、多くの酸化反応がおこなわれるため、酸化ストレスにさらされやすい臓器です。

グルタチオンのもつ、活性酸素(体内細胞をサビらせる酸素)を中和したり、ほかの抗酸化物質(ビタミンBやビタミンEなど)を再生させたりするはたらきが、肝臓を酸化ダメージから保護するのです。

免疫機能の調節

グルタチオンは肝臓の免疫機能の調節にも関与しています。

肝臓には多くの免疫細胞が存在し、体内に侵入した病原体や異物に対して攻撃します。グルタチオンには肝臓の免疫機能をサポートし、ウイルスや細菌に対する防御機能も強化しているのです。

脂質代謝

肝臓は脂質代謝において中心的な役割を担っており、グルタチオンはこの作用も補助します。

グルタチオンは、脂質の合成や分解の機能を促して正常な脂質代謝を誘導します。結果として、脂質異常症のリスクが減り、生活習慣病の予防などにもつながりやすくなるでしょう。

グルタチオンの肝臓以外に対する効果

グルタチオンの肝臓以外に対する効果

グルタチオンは肝臓以外にも多く存在する抗酸化物質であり、美容や健康維持に大きな役割を果たします。主な効果として、美白・美肌作用やアンチエイジング、疾病の予防などが期待できます。

美白・美肌作用

グルタチオンは、メラニンの生成を抑制することで、美白効果を発揮させます。

通常、人間は紫外線を浴びると肌の奥の層に存在するメラノサイト(色素細胞)が刺激され、メラノサイト内にあるチロシナーゼという物質が活性化します。チロシナーゼはメラニン色素を作成するため、紫外線を多く浴びることによって、肌の表面にメラニン色素が蓄積されていき、肌のシミやそばかすなどが生成されるわけです。

グルタチオンにはチロシナーゼのはたらきを抑える作用があります。グルタチオンを摂取することで、肌のシミやそばかす、黒ずみ、肝斑などが抑えられ、結果として美白や美肌につながります

アンチエイジング

グルタチオンの抗酸化作用により、全身のアンチエイジング効果をもたらすといわれています。細胞の酸化(サビ)を抑制することで、肌やさまざまな臓器の衰えを防ぐことが可能になるためです。

細胞の酸化を抑制できると、肌のシワやたるみの原因となる酸化ストレスが減ったり、老化によって減少しやすいコラーゲンを保てたりします。これにより、さまざまな肌トラブルを防ぎ、各臓器の機能低下を抑え、健康的に歳を重ねられるのです。

疾病の予防

グルタチオンは、神経系疾患の予防や症状改善につながる可能性も報告されています。

脳細胞を酸化ストレスから守ることで、アルツハイマー型認知症を予防できるといわれています。また、点滴によってパーキンソン病の進行を予防する効果も注目されています。

これらの疾患に対する効果は個人差があるため、グルタチオンを利用した治療を受けるときは、全身状態なども共有したうえで、医師と十分に相談することが大切です。

グルタチオンの取り入れ方

グルタチオンの取り入れ方

グルタチオンを取り入れる方法として、以下の手段が挙げられます。

  • ●医薬品
  • ●食事
  • ●サプリメント
  • ●美容点滴・注射

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

医薬品

グルタチオンを主成分とした内服薬は「タチオン錠50mg」「タチオン錠100mg」「グルタチオン錠100mg「ツルハラ」」があります。これらの医薬品は、以下の症状や疾患に対して効果や効能が報告されています。

  • ●薬物中毒
  • ●金属中毒
  • ●妊娠中のつわり
  • ●妊娠高血圧症候群
  • ●アセトン嘔吐症(周期性嘔吐症、自家中毒※)

 

グルタチオンの医薬品は特に肝臓の機能をサポートします。肝臓の解毒作用を促すことにより、体内に蓄積した有害物質を無害化し、排出を促進できるのが特徴です。また、グルタチオンの医薬品は抗酸化作用を持ち、細胞を酸化ストレスから保護するはたらきもあります。さらに、グルタチオンには皮膚の美容効果も期待されていることから、皮膚科や美容皮膚科でも内服薬が処方されることがあります。

※これらは医薬品であり、無条件に服用を勧めるものではありません。服用したい場合は必ず医療機関で処方を受けてください。

食事

グルタチオンを効率的に摂取するには、栄養バランスのとれた食事を心がけながらグルタチオンを多く含む食品を積極的に取り入れることが大切です。動物性食品では、豚肉や牛肉、レバー、パン酵母などにグルタチオンが含まれています。

野菜類にも多く含まれており、主な含有量は以下のとおりです。

食材 100g当たりのグルタチオン含有量
トマト 28.7±4.0mg
ほうれん草 15.5±8.5mg
きゅうり 15.4±3.3mg
えのきたけ 13.3±2.3mg
かぼちゃ 12.4±0.3mg
キャベツ 11.2±3.2mg
そら豆 9.5±4.3mg
パセリ 9.2±2.9mg
白菜 9.1±2.1mg
枝豆 8.5±2.1mg
なす 8.3±2.2mg

参考:中川一夫,池内真理,次田陽子:植物性食品材料中のグルタチオン含有量. 食品衛生学雑誌. 1986, 27 (4),425-427.

これらの野菜を日々の食事に取り入れることで、自然にグルタチオンを補給できます。また、手軽に摂取できる方法としてトマトジュースなどもおすすめです。

サプリメント

サプリメントや健康食品では、グルタチオンを含む「トルラ酵母」を使用した製品が販売されています。トルラ酵母はグルタチオンを豊富に含む食用酵母の一種で、FDA(米国連邦食品医薬品局)にも認定されています。グルタチオン以外にも、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が含まれており、肝臓のはたらきや美容をサポートできるのが特徴です。

しかし、サプリメントの品質や含有量には製品によってばらつきがあるため、信頼できるメーカーのものを選ぶことが重要です。使用後に体調の異常を感じたらすぐに中止し、医療機関や保健所に相談しましょう。

美容点滴・注射

グルタチオンを効率的に体内に取り入れる方法として、美容点滴や注射があります。クリニックなどの医療機関で取り扱われている「白玉点滴」や「肝機能改善注射」がこれに該当します

美容点滴や注射は経口摂取と異なり、消化器官での分解を避けられるため、高濃度のグルタチオンを効率的に体内に取り入れることが可能です。

しかし、グルタチオンの美容点滴や注射は基本的に保険適用外の自由診療となるため、費用は全額自己負担になります。グルタチオンの美容点滴や注射を検討するときは、信頼できる医療機関で、事前に十分な説明を受けることが大切です。

グルタチオンを含む肝機能改善点滴・注射とは

グルタチオンを含む肝機能改善点滴・注射とは

肝機能改善点滴・注射は、高濃度のネオミノファーゲンシー(※)とグルタチオンを主成分とする薬剤を利用した治療法です。肝臓の機能改善や疲労回復を目的として用いられています。(※)主成分のグリチルチン酸により、炎症反応やアレルギー反応を抑えることで、肝臓のはたらきを促す薬剤。湿疹や皮膚炎の治療にも使用される。

この項目では肝機能改善点滴・注射の効果や副作用、おすすめの人について解説します。

肝機能改善点滴・注射がおすすめな人

グルタチオンを豊富に含む肝機能改善点滴・注射は、以下のような方に特におすすめです。

  • ●肝臓の機能改善を希望する方
  • ●アルコールを頻繁に摂取する方
  • ●疲労が蓄積している方
  • ●慢性疲労に悩んでいる方
  • ●二日酔いの症状がある方
  • ●全身のだるさを感じている方

 

これらの症状や状況にある方は、肝機能改善点滴・注射による効果を特に実感しやすいと考えられます。

肝機能改善点滴・注射の効果

グルタチオンを豊富に含む肝機能改善点滴・注射には、以下の効果が期待できます。

  • ●肝臓機能の改善:ネオミノファーゲンシーとグルタチオンの相乗効果により、肝臓細胞の保護や機能回復が促されます。
  • ●疲労回復:肝臓機能が改善することにより、解毒作用が促され、体内に蓄積している疲労物質が除去されます。
  • ●免疫力のアップ:グルタチオンの免疫調節作用により、ウイルスや細菌から体を守ります
  • ●抗アレルギー作用:ネオミノファーゲンシーの抗炎症作用により、アレルギー症状の改善が期待できます。
  • ●美肌・美白効果:グルタチオンの抗酸化作用により、メラニンの生成が抑制され、肌トラブルの改善に導きます。

 

肝機能改善点滴・注射は、肝臓のはたらきを促すだけでなく、アレルギー症状の改善や美容にも高い効果が期待できます。ネオミノファーゲンシーとグルタチオンの相乗効果によって、より高い肝臓機能の改善効果が期待できるのが魅力です。

肝機能改善点滴・注射の副作用

グルタチオンを豊富に含む肝機能改善点滴・注射は一般的に安全性の高い治療法ですが、以下の副作用がまれに報告されています。

  • ●注射部位の腫れや周囲の痛み
  • ●頭痛
  • ●吐き気・嘔吐
  • ●アレルギー反応

 

上述した副作用は一時的なものですが、症状が持続したり重篤化したりする場合は、できるだけ早く医療機関に相談することが重要です。個人の体質や既往歴によっては治療法が適さない可能性もあるため、事前に医師と十分に相談することをおすすめします。

まとめ

グルタチオンを摂取するには、医療機関で処方される医薬品や美容点滴・注射、サプリメントなどが有効です。

グルタチオンは肝臓に多く存在される化合物で、肝臓の機能を向上させることにより、解毒作用や免疫調節などが促進されます。肝臓機能だけでなく、抗酸化作用や肌の美白効果など、美容や健康維持につながる作用があるのも特徴です。

グルタチオンには老化によって自然に減少してしまう性質があるため、意識的に摂取することが大切になります。

グルタチオンを摂取するには、普段の食事で含有量の多い食材を取り入れるほか、医療機関で処方される医薬品や美容点滴・注射、サプリメントなどが有効です。

特に美容点滴・注射は、経口と比べて成分が全身にいき渡りやすく、効率的に摂取できる方法といえます。より確実な方法を選びたい方におすすめです。

ヒロオカクリニックでは肝機能改善点滴・注射をご提供しています。

グルタチオンとネオミノファーゲンシーを高濃度に含んでおり、血管に直接投与することによって体内であらゆる効果が期待できます。施術時間は注射で5分・点滴で30分が目安で、受付や診察などの時間を含んでも30分〜1時間程度で完了します。

東京で肝機能改善点滴・注射をご希望の方は、ご予約のうえご来院ください。

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