【健康診断の再検査】どのようなときに出るのか、出たら何をしなければならないか

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健康診断を受けると、あとから再検査の通知を受けることがあります。これは、検査結果の数値が悪かったため「病気が見つかるかもしれないので、もう一度検査をしてみましょう」とお知らせしています。
再検査の通知が届いたら、必ず医療機関にかかるようにしてください。医療機関では「健康診断で再検査の通知を受けました」と伝えるだけでOKです。それで再検査をしてもらえます。

この記事では、再検査の通知はどのようなときに出て、通知が来た場合に何をしなければならないのかを解説します。

再検査は5種類の判定の1つ

健康診断は異常が疑われる箇所や状態を探す検査なので、そのあと必ず医師が判定を行います。判定には5種類あり、再検査はそのうちの1つです。

<健康診断後に行なわれる判定は5種類ある>

異常なし:病的な所見がみつからなかった。
経過観察:薬を投与する治療は要らないが、日常生活を改善する必要がある。次の健康診断で経過をみる。
再検査:悪い数値が出たので、本当に異常があるのか、もう一度検査したほうがよい。
要精密検査:さらに詳しい検査を行ったほうがよい。
要治療:明らかに病気と考えられるので治療が必要。

再検査は、3番目に悪い結果といえますが、まだ病気と断定できない状況にあります。

なぜ2回も検査が必要なのか

健康診断では検査を行います。そして再検査も検査を行います。なぜ二度も検査が必要なのでしょうか。受診者からすると、「1回の検査で治療が必要なのかそうでないのか決めてほしい」と思うでしょう。
なぜ、健康診断の検査で悪い数値が出たら、すべてを要治療にしないのでしょうか。

健康診断の検査はふるいわけ

医療機関での検査には、治療のための検査スクリーニングのための検査があります。
病気が確定したら、治療方針を決めるために、症状がどの程度進んでいるか知る必要があります。治療のための検査はこのとき行います。

スクリーニングとは、健康な人とそうでない人をふるいわけることです。健康診断は、スクリーニングをするために検査を行います。
したがって、健康診断でわかることは「健康」か「健康でない」かです。
そして「健康でない」は、「病気でない」か「病気」にわかれますが、健康診断ではそこまでわからないことがあります。このとき再検査や精密検査を行います。
概念図にするとこのようになります。

健康診断 → 健康
健康でない 再検査
精密検査 → 病気でない
病気
異常なし

再検査や精密検査の結果、よい数値が出て異常なしと判定できることもあります。
つまり、健康診断での検査より、再検査での検査結果のほうがよい内容になったわけですが、検査結果は、実施するときの受診者の状態や条件や環境によって変わる可能性があるので、そのようなことが起こり得ます。

再検査と精密検査で何をするのか

健康診断後に再検査や要精密検査の通知が来たら、受診者は専門医などがいる医療機関でもう一度必要な検査だけを受けることになります。
再検査・精密検査は、必要と考えらえる検査だけを行います。もう一度、健康診断を丸々繰り返すわけではありません。

専門医に診てもらう

再検査・精密検査は、疑われる病気の治療を専門にしている専門医のいる医療機関で受けることが一般的です。例えば、健康診断の胃のX線検査で異常が見つかって再検査になったら、胃がんの治療を専門にしている医師がいる医療機関を受診します。

精密検査では1段階上の検査を行う

再検査では原則、健康診断で行った検査と同じ検査を行います。
一方、精密検査では、健康診断で行った検査より1段階上のレベルの検査を行います。
例えば、健康診断で胃部のX線検査を行い、影があるということで要精密検査になった場合、精密検査では胃内視鏡検査を行うでしょう。
X線検査は画像で胃がんの有無を調べますが、胃内視鏡なら医師が「目」で見てがん細胞を確認することができます。

治療に進むか、経過観察か

再検査・精密検査では、病気であるか病気でないかが判明します。
重大な病気が見つかったら、さらに高度な検査をしたり、治療薬が処方されたり、入院を予約したり、手術の日程を組んだりします。

健康診断から再検査になった場合、病気を初期で発見できるかもしれません。その場合は、生活改善など、薬を使わない取り組みを試すかもしれません。そして、一定期間後に再び医療機関を訪れ、悪化していないかどうか調べます。これを経過観察といいます。

まとめ~再検査通知を無視しないで

健康診断後に受ける再検査の通知を受けたら、必ず医療機関を受診するようにしてください。そのとき健康診断の結果と再検査の通知を持参してください。

まれに、再検査や要精密検査の通知が届いているのに無視してしまう人がいますが、それは禁物です。病気の発見が遅れることになります。病気の発見を恐れてわざと無視する人もいますが、そうすると、より恐ろしい「病気の悪化」という事態を招いてしまいかねません。
そして何より、再検査を無視してしまうと、そもそも健康診断を行った意義まで失われてしまいます。健康診断には、再検査が必要かどうかを調べる目的もあるからです。

新宿 ヒロオカクリニックでは、「かかりつけ医」として常勤の宮本医師(総合内科専門医)を中心に糖尿病専門医、循環器内科専門医、腎臓専門医等の多くの専門医が協力して各種生活習慣病の診察・治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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