生活習慣病の原因を知ることから始めましょう

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がん、心臓や血管などの循環器の病気、糖尿病、肺の病気などは、生活習慣病と呼ばれています。いずれも発症すると健康を著しく害し、最終的には死に至るケースもあります。死亡者数の約6割が生活習慣病関連であるとの指摘もあります(*1)。

しかし生活習慣病は、原因になる生活習慣を改めることで発症リスクを低下させることが期待できます。

生活習慣病の予防は、原因を知ることから始まります。

参照*1

 

 

生活習慣を5つに区別してとらえる

 

「生活習慣」はとても大きな概念なので、このままでは理解しづらいでしょう。そこで生活習慣病の原因を考えるときは、原因となる生活習慣を「食」「運動」「飲酒」「喫煙」「ストレスと休養」の5つに分けてみることをおすすめします。

生活習慣を改善しようと思ったら、まずは5つのなかから1つを選んで取り組んでみてはいかがでしょう。

 

この5つの生活習慣が、どの生活習慣病の原因になるのかをみていきます。

 

 

食習慣の悪化が原因になる病気

 

食事によって体がつくられるので、食習慣の悪化は多くの生活習慣病を引き起こす可能性があります。その一部だけでも、これだけあります。

 

  • 肥満症
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 循環器疾患
  • 大腸がん
  • 乳がん
  • 歯周病など

 

これらの病気は、別の病気を誘発することがあります。例えば肥満症は、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、循環器疾患などの原因になりえます。

 

食習慣で注意しなければならないのは、健康によい食材でも食べすぎると害になりかねないことです。例えば食塩は、体を維持するために欠かせない食材ですが、摂りすぎると高血圧症につながることがあります。動物性脂肪は食欲を誘いますが、動脈硬化や乳がんの原因になることもあります。

 

 

運動習慣の悪化が原因になる病気

 

運動不足が招く生活習慣病には、次のようなものがあるといわれています。

 

  • 肥満
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 循環器疾患など

 

食習慣が原因となる病気とダブっていることがわかると思います。

例えば糖尿病は、「食習慣の悪化→糖尿病」ルートと「運動不足→糖尿病」ルートの2つのルートから発症する可能性があります。つまり、食習慣が悪く運動不足の人は、糖尿病の発症リスクがかなり高くなってしまうということになるでしょう。

運動を始めると、血液循環がよくなったり、筋力が増したり、肥満を解消できたり、骨量の減少を防止できたり、睡眠が改善されたりと、よいことがたくさん起きやすくなるので、生活習慣病を遠ざけてくれることを期待できます。

 

 

飲酒習慣の悪化が原因になる病気

 

アルコールを飲みすぎると、肝臓病の発症リスクが高くなる傾向にありあす。アルコール性肝疾患は脂肪肝を引き起こし、それが肝炎や肝硬変につながり、肝がんのリスクを高めると指摘されています。

しかしアルコールを飲みすぎる悪習慣は、飲まないことですぐに改善できます。生活習慣の改善を思い立ったら、まず始めたい取り組みの1つです。

 

 

喫煙習慣の悪化が原因になる病気

 

喫煙という身体にとって好ましいとは言えない習慣も、吸わないことですぐに改善できます。

喫煙が原因となる生活習慣病には、次のものがあるとされています。

 

  • 肺の病気
  • 循環器疾患
  • 歯周病など

 

タバコ関連の肺の病気では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)がよく知られています。COPDは肺が長年にわたってタバコの有害物質にさらされることで発症するといわれています。COPDが悪化すると呼吸不全に陥り、苦しみながら亡くなることもあります。

また、肺がんを発症している人の4割近くはCOPDを合併していて、肺がんだけの患者さんより生存率が下がる、と指摘する医師もいます。

 

 

ストレスと休養習慣の悪化が原因になる病気

 

ストレスは、生活習慣病の原因としては比較的最近になって注目され始めました。注目が遅れたのは、ストレスと生活習慣病の因果関係がなかなかつかめなかったからでしょう。しかしストレスの研究が進むにつれ、健康に深刻な影響をもたらすことがわかってきました。

過剰なストレスを受けると、不安や悲しみ、怒りといった心理的な反応が起きます。その結果、過食や大量の飲酒・喫煙といった生活習慣の乱れが生じます。それが生活習慣病の発症リスクを高めるおそれがあるのです。

 

ストレスと関係が深いのが休養です。過度なストレスは不眠を招き十分に休養できません。休養できないことがさらにストレスを膨らませます。

仕事を休んだり、リラックスしたり、ストレスの原因となるストレッサーを除去したりして、十分休養が取れるようになるとストレスが減ります。睡眠は最も重要な休養なので、例えば日中に運動をして夜眠れるようにするとよいでしょう。そうすれば運動不足からくる生活習慣病も回避できるかもしれません。

 

 

まとめ~1つ改善できると連鎖的によくなる

 

「生活習慣を改善すれば病気を回避できることはわかっている」と思っている人は多いはずです。そして、がんや心臓病などの生活習慣病がいかに恐い病気であるかを知らない人はいないでしょう。

それでも生活習慣を改善できないのは、一気にやろうとしているからではないでしょうか。まずは「食」「運動」「飲酒」「喫煙」「ストレスと休養」のなかから1つを選んで、集中的に直していきましょう。

1つを改善できると、2つ目の改善は意外とスムーズに進むはずです。

例えば食習慣を改善して肥満を解消できると、体が軽くなるので運動をしたくなります。前の晩に大量のお酒を飲むと運動しにくくなるので、自然とお酒を節制したくなります。お酒を我慢できたら、「タバコもやめてみよう」と思えるかもしれません。

健康によい食事をして、運動習慣が身につけば、快眠できてストレスが減ることも期待できます。

1つから始めて「よい連鎖反応」を起していきましょう。

 

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がん、心臓や血管などの循環器の病気、糖尿病、肺の病気などは、生活習慣病と呼ばれています。いずれも発症すると健康を著しく害し、最終的には死に至るケースもあります。死亡者数の約6割が生活習慣病関連であるとの指摘もあります(*1)。
しかし生活習慣病は、原因になる生活習慣を改めることで発症リスクを低下させることが期待できます。
生活習慣病の予防は、原因を知ることから始まります。
参照*1

生活習慣を5つに区別してとらえる

「生活習慣」はとても大きな概念なので、このままでは理解しづらいでしょう。そこで生活習慣病の原因を考えるときは、原因となる生活習慣を「食」「運動」「飲酒」「喫煙」「ストレスと休養」の5つに分けてみることをおすすめします。
生活習慣を改善しようと思ったら、まずは5つのなかから1つを選んで取り組んでみてはいかがでしょう。
この5つの生活習慣が、どの生活習慣病の原因になるのかをみていきます。

食習慣の悪化が原因になる病気

食事によって体がつくられるので、食習慣の悪化は多くの生活習慣病を引き起こす可能性があります。その一部だけでも、これだけあります。

・肥満症
・脂質異常症
・糖尿病
・循環器疾患
・大腸がん
・乳がん
・歯周病など

これらの病気は、別の病気を誘発することがあります。例えば肥満症は、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、循環器疾患などの原因になりえます。

食習慣で注意しなければならないのは、健康によい食材でも食べすぎると害になりかねないことです。例えば食塩は、体を維持するために欠かせない食材ですが、摂りすぎると高血圧症につながることがあります。動物性脂肪は食欲を誘いますが、動脈硬化や乳がんの原因になることもあります。

運動習慣の悪化が原因になる病気

運動不足が招く生活習慣病には、次のようなものがあるといわれています。

・肥満
・脂質異常症
・糖尿病
・循環器疾患など

食習慣が原因となる病気とダブっていることがわかると思います。
例えば糖尿病は、「食習慣の悪化→糖尿病」ルートと「運動不足→糖尿病」ルートの2つのルートから発症する可能性があります。つまり、食習慣が悪く運動不足の人は、糖尿病の発症リスクがかなり高くなってしまうということになるでしょう。
運動を始めると、血液循環がよくなったり、筋力が増したり、肥満を解消できたり、骨量の減少を防止できたり、睡眠が改善されたりと、よいことがたくさん起きやすくなるので、生活習慣病を遠ざけてくれることを期待できます。

飲酒習慣の悪化が原因になる病気

アルコールを飲みすぎると、肝臓病の発症リスクが高くなる傾向にありあす。アルコール性肝疾患は脂肪肝を引き起こし、それが肝炎や肝硬変につながり、肝がんのリスクを高めると指摘されています。
しかしアルコールを飲みすぎる悪習慣は、飲まないことですぐに改善できます。生活習慣の改善を思い立ったら、まず始めたい取り組みの1つです。

喫煙習慣の悪化が原因になる病気

喫煙という身体にとって好ましいとは言えない習慣も、吸わないことですぐに改善できます。
喫煙が原因となる生活習慣病には、次のものがあるとされています。

・肺の病気
・循環器疾患
・歯周病など

タバコ関連の肺の病気では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)がよく知られています。COPDは肺が長年にわたってタバコの有害物質にさらされることで発症するといわれています。COPDが悪化すると呼吸不全に陥り、苦しみながら亡くなることもあります。
また、肺がんを発症している人の4割近くはCOPDを合併していて、肺がんだけの患者さんより生存率が下がる、と指摘する医師もいます。

ストレスと休養習慣の悪化が原因になる病気

ストレスは、生活習慣病の原因としては比較的最近になって注目され始めました。注目が遅れたのは、ストレスと生活習慣病の因果関係がなかなかつかめなかったからでしょう。しかしストレスの研究が進むにつれ、健康に深刻な影響をもたらすことがわかってきました。
過剰なストレスを受けると、不安や悲しみ、怒りといった心理的な反応が起きます。その結果、過食や大量の飲酒・喫煙といった生活習慣の乱れが生じます。それが生活習慣病の発症リスクを高めるおそれがあるのです。

ストレスと関係が深いのが休養です。過度なストレスは不眠を招き十分に休養できません。休養できないことがさらにストレスを膨らませます。
仕事を休んだり、リラックスしたり、ストレスの原因となるストレッサーを除去したりして、十分休養が取れるようになるとストレスが減ります。睡眠は最も重要な休養なので、例えば日中に運動をして夜眠れるようにするとよいでしょう。そうすれば運動不足からくる生活習慣病も回避できるかもしれません。

まとめ~1つ改善できると連鎖的によくなる

「生活習慣を改善すれば病気を回避できることはわかっている」と思っている人は多いはずです。そして、がんや心臓病などの生活習慣病がいかに恐い病気であるかを知らない人はいないでしょう。
それでも生活習慣を改善できないのは、一気にやろうとしているからではないでしょうか。まずは「食」「運動」「飲酒」「喫煙」「ストレスと休養」のなかから1つを選んで、集中的に直していきましょう。

1つを改善できると、2つ目の改善は意外とスムーズに進むはずです。
例えば食習慣を改善して肥満を解消できると、体が軽くなるので運動をしたくなります。前の晩に大量のお酒を飲むと運動しにくくなるので、自然とお酒を節制したくなります。お酒を我慢できたら、「タバコもやめてみよう」と思えるかもしれません。
健康によい食事をして、運動習慣が身につけば、快眠できてストレスが減ることも期待できます。

1つから始めて「よい連鎖反応」を起していきましょう。

新宿 ヒロオカクリニックでは、「かかりつけ医」として常勤の宮本医師(総合内科専門医)を中心に糖尿病専門医、循環器内科専門医、腎臓専門医等の多くの専門医が協力して各種生活習慣病の診察・治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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