中野区の区民向け健診・検診を徹底解説
INDEX
中野区は、中野区民を対象にした健康診査と検診を行っています。
この記事では、中野区が実施する健診と健診の内容を紹介し、解説します。
健診・検診メニュー一覧
中野区が行っている健診と検診、指導は次のとおりです。
・国保特定健診
・健康づくり健診
・長寿(後期高齢者)健診
・肝炎ウイルス検査
・がん等検診
・エイズ検査
・糖尿病予防対策事業
・特定保健指導
1つずつみていきましょう。
健診と検診の違い
健診と検診は、読み方が同じで、検査を行うことでも共通しているので混同されがちです。
健診は健康診査や健康診断の略で、自治体や企業などが住民や従業員などに対して行う、健康状態を調べる検査と健康状態の評価です。
検診は、特定の病気の有無を調べるための、不特定多数の人を対象にした検査です。
中野区の国保特定健診
中野区民向けの最も基本的な健診は「国保特定健診」になります。
検査内容や対象者などを紹介します。
検査内容
中野区の国保特定健診で行う検査などは以下のとおりです。
・問診
・身体測定
・血圧測定
・血液検査
・尿検査
・心電図検査
・胸部X線検査
・眼底検査(必要に応じて)
心臓、血液、腎臓、肝臓など、さまざまな観点から調べてもらえます。
対象者
国保特定健診の対象者は、中野区国民健康保険に加入している40~75歳の方です。
なお、35~39歳の方は健康づくり健診の対象になり、76歳以上の方は長寿(後期高齢者)健診の対象になります。
費用は500円、受診は自分で予約する
国保特定健診の費用は500円です。
住民税非課税の方や生活保護を受給されている方などは無料です。
受診の流れを紹介します。
・対象者に受診券が郵送される
↓
・国保特定健診を行っている医療機関一覧のなかから、受診を希望する医療機関を選び予約する
↓
・受診して結果の通知を受ける
中野区の健康づくり健診
中野区の健康づくり健診は、35~39歳の区民向けの健診です。
検査内容
健康づくり健診の検査内容は、国保特定健診と同じです。
・問診
・身体測定
・血圧測定
・血液検査
・尿検査
・心電図検査
・胸部X線検査
・眼底検査(必要に応じて)
対象者
健康づくり健診の対象者は中野区に住む、1)35~39歳の方と2)40歳以上の生活保護を受給されている方です。
費用と受診の流れ
費用は500円ですが、住民税非課税の方や生活保護を受給されている方などは無料です。
受診の流れを紹介します。
・パソコン、スマホ、電話、窓口、郵便で申し込む
↓
・医療機関を選んで予約する
↓
・受診して結果を待つ
中野区の長寿(後期高齢者)健診
中野区の長寿(後期高齢者)健診は、後期高齢者医療被保険者証を持っている人向けの健診です。
検査内容
長寿(後期高齢者)健診の検査内容は、国保特定健診と同じです。
・問診
・身体測定
・血圧測定
・血液検査
・尿検査
・心電図検査
・胸部X線検査
・眼底検査(必要に応じて)
費用と受診の流れ
費用は500円ですが、住民税非課税の方や生活保護を受給されている方などは無料です。
受診の流れを紹介します。
・申し込み不要、対象者に受診券が郵送されます
↓
・医療機関を選んで予約する
↓
・受診して結果を待つ
中野区の肝炎ウイルス検査
中野区は、B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの感染の有無を調べる肝炎ウイルス検査を行っています。
肝臓がんの原因の約8割がC型肝炎、約1割がB型肝炎ですので、対象者には積極的に検査することをおすすめします。
検査内容
肝炎ウイルス検査は採血するだけです。
対象者
肝炎ウイルス検査の対象者は、40歳以上のこれまで肝炎ウイルス検査を受けたことがない方で、「基本健診」(中野区国保特定健診、長寿(後期高齢者)健診、健康づくり健診を受診する方です。
[基本健診]の対象でない方、または職場の健診などで肝炎ウイルス検査を受けたことがない方は、中野区保健所で検査をお受けいただけます。
費用と受診の流れ
費用は無料です。
肝炎ウイルス検査は、中野区国保特定健診、または健康づくり健診、または長寿(後期高齢者)健診と同時に行います。申し込みも一緒に行なってください。
中野区のがん等検診
中野区は、胃がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がんの有無を調べるがん検診を行っています。
さらに成人歯科健診と眼科検診も行なっています。
検査内容と対象者と料金
がん検診の内容と対象者、対象者は次のとおりです。
・大腸がん検診:便潜血検査、40歳以上、200円
・胃がんハイリスク診査:血液検査(血清ペプシノゲン検査、血清ヘリコバクター・ピロリIgG抗体検査)、40歳以上で胃がんハイリスク診査を受診したことがない方、500円
・胃がん検診:胃部エックス線検査、40歳以上で2年に1回、1,000円
・胃がん検診:胃内視鏡検査、50~59歳で2年に1回、2,000円
・子宮頸がん:頸部細胞診検査、20歳以上の女性で2年に1回、1,000円
・乳がん:マンモグラフィ検査400円、視触診検査600円、40歳以上の女性で2年に1回
・成人歯科健診:口腔内診査、だ液判定、咀嚼力判定・義歯の状況、35~75歳、200円
・眼科検診:矯正視力検査、屈折検査、精密眼圧検査、精密眼底検査、 細隙燈顕微鏡検査、45歳、55歳、65歳の人、400円
住民税非課税世帯や生活保護世帯などは無料です。
受診の流れ
受診する検診によって申し込み方法が異なります。
<希望者申し込み>
・大腸がん検診
・胃がん検診
・子宮頸がん検診
・乳がん検診
・成人歯科健診
受診を希望する方は、パソコン、スマホ、電話、窓口で申し込みます。
<対象者に受診券が郵送>
・眼科検診は対象者に受診券が郵送されてきます。
受診券が届いたら、医療機関に予約して受けます。
中野区のエイズ検査
中野区のエイズ検査は、中野区保健所と東京都新宿東口検査・相談室で行なっています。
検査はHIV検査になります。結果が出るまでに1週間程度かかります。
検査は匿名で受けることができ、電話で申し込みます。
中野区の糖尿病予防対策事業
中野区は糖尿病予防対策事業として、糖尿病リスクが心配な人に、運動実技指導と栄養指導を提供しています。
指導内容
指導内容は運動と栄養についてです。
期間は2カ月です。
対象者
糖尿病予防対策事業の対象者は次の4条件にすべて合致した人です。
・空腹時血糖値が100~125mg/dl、または、ヘモグロビンA1c値が5.6~6.4%
・心電図の所見がない
・血糖値を下げる薬を服用していない、および、インスリン注射を使用していない
・健診医の総合判断で「運動実技が適当」とされた
費用と受診の流れ
費用は2,000円です。
対象者は、健診医から医師意見書の交付を受けることができます。
医師意見書を受け取ったら、電話などで申し込みます。
予約した日に会場に行くと、運動実技指導と栄養指導を受けることができます。
中野区の特定保健指導
国保特定健診を受けた結果、生活習慣の改善が必要であると判定された人は、特定保健指導を受けることができます。
指導内容
特定保健指導では、医師や管理栄養士などが健康管理のアドバイスを行います。
具体的には、自分自身に合った生活習慣改善目標を立て、行動計画をつくり、実行していきます。
指導は面接、電話、手紙、メールで行います。
対象者
特定保健指導を受けられるのは、中野区国民健康保険に加入する40~73歳の方で、国保特定健診の結果、次の数値まで悪化していることがわかった人です。
・腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上
・BMI:25以上
・血圧:130/85以上
・空腹時血糖値:100以上
・ヘモグロビンA1c値:5.6以上
・中性脂肪値:150以上
・HDLコレステロール値:40未満
腹囲またはBMIのいずれかが基準を超え、その他の基準が1つでも超えたら特定保健指導の対象になります。
費用と受診の流れ
費用は無料です。
対象者には「利用券」が郵送されます。
利用券を受け取ったら、特定保健指導を実施する機関を選び予約をします。
まとめ~中野区民は積極的に活用を
中野区の区民向け健診・検診はとてもよい制度です。
積極的に活用することで、自分の健康状態がわかるだけでなく、がん疑いの有無もわかりますし、健康回復に向けた指導を受けることができます。
中野区民はぜひ積極的に活用してみてください。
ヒロオカクリニックでは新宿区の区民検診【健康診査(特定健康診査)・がん健診・肝炎ウイルス健診】および中野区の区民検診を行っています。胃がん健診では胃部内視鏡検査にも対応しております。健康診査票をご用意の上、お電話でご予約ください。
ご予約TEL:0570-002-666