知っていますか「PCR検査で陽性の場合」に何をすべきか、何をしてもらえるのか
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PCR検査を行うと、新型コロナウイルスに感染していれば、陽性という結果が出ます。
陽性になって新型コロナウイルス感染症を発症すれば治療が必要になりますし、他の人に感染させてはいけないので隔離されなければなりません。
しかし、陽性がわかった直後に1)何をすべきか、2)何をしてもらえるか、について、ご存知でしょうか。
この記事では、「あなたは陽性です」と告げられた直後からあなたが取るべき行動を解説します。
症状が出て陽性だった場合:新宿区では
ここでは新宿区のケースで解説しますが、他区や他の市町村でも概ね同じ経過をたどります。
新宿区民が、発熱、咳、痰、味覚異常、嗅覚異常、全身倦怠感を感じたら、次のいずれかに電話をしてください(*1)。
●自分のかかりつけのクリニックまたは病院
●東京都発熱相談センター:03-5320-4592(24時間365日)
●新宿区発熱等電話相談センター:03-5273-3836(平日9~17時)
この電話で、コロナ感染の疑いが濃厚で受診が必要であると判断されたら、PCR検査を受けることになります。
検査場所は医療機関または保健所となります。
このPCR検査で陽性が判明したら、1)入院、2)自宅療養、3)宿泊施設での療養のいずれかになります。
まずすべきことは保健所の指示を待つ
PCR検査陽性の知らせは、検査を受けた医療機関または保健所から電話がきます(*2)。
その電話で保健所は、次のことを伝えたり尋ねたりします。医療機関が陽性を知らせても、あとから保健所から電話がきます。
●どこで療養するか、どのように療養するかの案内
●発症日に関する質問
●体調の経過に関する質問
●最近の行動に関する質問
陽性がわかったら何をしなければならないか、の答えはまず「保健所の指示を待つ」となります。
陽性が判明した人がその次に取る行動は療養ですが、療養先は1)自宅、2)宿泊施設、3)病院のいずれかになります。
1つずつみていきましょう。
療養場所が自宅の場合
陽性となっても、宿泊施設での隔離や病院への入院が必要であると認められないときは、自宅療養となります。
自宅療養の場合、東京都が設置した自宅療養者フォローアップセンターが対応します(*3)。他の自治体では、保健所がフォローすることが多いようです。
感染者は、外出しない、鼻をかんだティッシュはビニールに入れて口をしばってから部屋の外に出す、同居者がいるときは部屋をわけて部屋を出ない、部屋を出るときはアルコール消毒をしてマスクをする、といったことをします(*4)。
家族などの同居者は、部屋をわける、感染者の世話をするときはお互いにマスクをつける、こまめに手洗いをする、できるだけ換気をする、汚れた寝具や衣服はこまめに洗濯をする、ゴミを密閉して捨てる、といった点に注意します。
療養の終了は、発症日から10日が経過して、かつ症状が軽くなってから72時間が経過したときです。
自宅療養者フォローアップセンターや保健所からは、原則毎日連絡が入り、もし症状が悪化したら入院などの措置が取られます。
療養場所が宿泊施設の場合
保健所から、ホテルなどの宿泊施設で療養するよう指示された場合、都が用意した自動車で宿泊施設まで送ってもらえます。
宿泊施設では食事が提供され、宿泊費も食事も無料です。
宿泊施設療養での注意点は自宅と同じで、部屋を出ない、外出しないなどとなっています。
また、保健所から毎日連絡が入って症状が悪化したら入院に切り替わるのも、自宅療養と同じです。
宿泊施設療養の終了も、発症日から10日が経過して、かつ症状が軽くなってから72時間が経過した時点です。
療養場所が病院(入院)の場合
保健所から入院を指示されたら、都が用意した自動車で病院に向かいます。
入院すると、病院の指示に従って生活し治療を受けることになります。
退院時期も、発症日から10日が経過して、かつ症状が軽くなってから72時間が経過した時点です。
無症状でも念のため自主的にPCR検査を受けて陽性だった場合
陽性がわかったときの対応で難しいのが、無症状でも念のため自主的にPCR検査を受けたときです。
「医療機関の自主的PCR検査」と「いわゆる格安PCR検査」でケースが異なるので、別々に解説します。
医療機関での自主的PCR検査なら安心
医療機関であれば心配要りません。
例えば、ヒロオカクリニックでも自主的なPCR検査を受けつけていますが、当院は保健所と連携しています。
そのため、当院のPCR検査で陽性が判明したら、当院が保健所に連絡するので、受診者に保健所から「次の行動」が指示されます。
それ以降の流れは、先ほど紹介したとおりになります。
医療機関と提携していない検査には注意を
しかし、いわゆる「格安PCR検査」や「街中のPCR検査」を受ける場合は注意が必要です。
厚生労働省は、結果が陽性(感染が疑われる)と出ても、検査を受けた「格安PCR検査」や「街中のPCR検査」が医療機関と提携していないと、自分であらためて医療機関に相談する必要がある、と指摘しています(*5)。
さらに、結果が陰性(感染していないと推定される)と出ても、医師が感染していないと診断していなければ「感染していないとはいえない」ので、やはり安心できません。陰性を確定させるには、やはり別途、医療機関でPCR検査を受けることになります。
まとめ~保健所に把握してもらうことがカギ
陽性がわかったら、自分の身と周囲の人の身を守る行動を取らなければなりません。自分と周囲の人を守ってくれるのは、保健所と医療機関です。
そのため保健所が「自分の陽性」を把握しているかどうかが、陽性判明後の行動のカギを握ります。
行政機関が設置している相談窓口に相談したり、保健所と連携している医療機関でPCR検査を受けたりすることで「保健所とつながる」ことができます。
新宿 ヒロオカクリニックでは無症状の方を対象とした自費の新型コロナウイルスPCR検査(唾液)を2種類 実施しております。
①PCR検査(医師の診察・結果報告書代込):税込14,850円
②PCR検査(医師の診察・結果報告書代込、変異株のスクリーニング検査対応、国内最大手の検査機関に委託):税込22,000円)
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