新宿区の区民向け健診・検診を徹底解説

INDEX

新宿区は、新宿区民を対象にした健康診査と検診を行っています。
この記事では、健診と健診の内容を紹介し、解説します。

健診・検診メニュー一覧

新宿区が行っている健診と検診、指導は次のとおりです。

・健康診査(特定健診)
・がん検診
・肝炎ウイルス検診
・特定保健指導・非肥満保健指導

1つずつみていきましょう。

健診と検診の違い

健診と検診は、読み方が同じで、検査を行うことでも共通しているので混同されがちです。
健診は健康診査や健康診断の略で、自治体や企業などが住民や従業員などに対して行う、健康状態を調べる検査と健康状態の評価です。
一方の検診は、特定の病気の有無を調べるための、不特定多数の人を対象にした検査です。

新宿区の健康診査(特定健診)

新宿区民向けの最も基本的な健診は「健康診査(特定健診)」になります。
検査内容や対象者などを紹介します。

検査内容

新宿区の健康診査(特定健診)で行う検査などは以下のとおりです。

問診:既往歴の調査、現病歴及び家族歴の聴取等

身体計測:身長、体重、腹囲、肥満度(BMI)の測定

理学的検査:視診、打聴診、触診等

血圧測定:収縮期血圧、拡張期血圧

尿検査:蛋白、糖、潜血

血液検査
貧血等:白血球数、赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値、血小板数
腎機能等:尿素窒素、クレアチニン、eGFR、尿酸
肝機能等:総蛋白、AST、ALT、ALP、γ-GT、血清アルブミン
脂質代謝:総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール Non-HDLコレステロール、中性脂肪
糖代謝:血糖、HbA1c

胸部X線検査
16~64歳:希望する人のみ
65歳以上:必須

追加検査
心電図:医師の判断により実施
眼底検査:40歳以上の方を対象に医師の判断

心臓、血液、腎臓、肝臓など、さまざまな観点から調べてもらえます。

対象者

新宿区の健康診査(特定健診)の対象者は、下記のとおりです。。

16~39歳 新宿区民の方(学校・勤務先等で受診機会のある方を除く)
40~74歳 新宿区国民健康保険に加入している方、または生活保護を受給している方
75歳以上 東京都後期高齢者医療制度に加入している方、または生活保護を受給している方

費用は無料、受診は自分で予約する

新宿区の健康診査(特定健診)は無料で受けることができます。

1 区から健康診査票を取り寄せる。

2 医療機関を選ぶ。
実施医療機関一覧から、受けたい医療機関を選ぶ。
※受診予約等については、医療機関へ直接お問い合わせください。

3 受診する

4 結果を受ける
後日対面方式または郵送で通知されます。

新宿区のがん検診

新宿区は、胃がん、大腸がん、肺がん、子宮頸がん、乳がん、前立腺がんの有無を調べるがん検診を行っています。

検査内容と対象者と料金

がん検診の内容と対象者は次のとおりです。

胃がん:胃内視鏡検査、50歳以上で2年に1回、2,000円
胃がん:胃部エックス線直接撮影、40歳以上、1,900円
大腸がん:便潜血検査、40歳以上、600円
肺がん:胸部エックス線直接撮影(2方向)、40歳以上、900円
肺がん:胸部エックス線直接撮影(2方向)+喀痰細胞診、50歳以上の喫煙指数の高い方、1,200円
子宮頸がん:頸部細胞診、20歳以上の女性の偶数年齢、900円
乳がん:マンモグラフィ検査、40歳以上の女性の偶数年齢、800円
前立腺がん:PSA(血液)検査、50歳以上の男性、200円

胃がんと肺がんの検査は2通りあります。対象者によっては、2つのなかから選ぶことができます。

有料ではありますが、かなり「格安」といえるでしょう。
特別区民税非課税世帯の方や生活保護を受給されている方は無料になります。

受診の流れ

がん検診の受診の流れは健康診査と同様、下記のとおりです。

1 区からがん検診票を取り寄せる。

2 医療機関を選ぶ。
実施医療機関一覧から、受けたい医療機関を選ぶ。
※受診予約等については、医療機関へ直接お問い合わせください。

3 受診する

4 結果を受ける
※大腸がん検診と肺がん検診の喀痰細胞診は、受診前に医療機関から容器を受け取り、受診するときに検体を入れた容器を持参します。

新宿区の肝炎ウイルス検診

新宿区は、B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの感染の有無を調べる肝炎ウイルス検診を行っています。
肝臓がんの原因の約8割がC型肝炎、約1割がB型肝炎ですので、対象者には積極的に受診することをおすすめします。

検査内容

肝炎ウイルス検診は採血するだけです。

対象者

肝炎ウイルス検診の対象者は、これまでの検診を受けたことがない方です。
原則40歳以上ですが、新宿区では39歳以下でも受けることができます。

費用と受診の流れ

費用は無料です。
受診の流れは、健康診査(特定健診)の対象の方と、対象外の方で異なります。

<新宿区健康診査の対象の人>
1 健康診査票を用意する。
2 医療機関一覧から医療機関を選び、健康診査と肝炎ウイルス検診の受診について、直接問い合わせる。
3 検診当日、医療機関で肝炎ウイルス検診票を受け取り、問診欄を記入する。
4 健康診査と同時に受診する。

<新宿区健康診査の対象外の人>
1 肝炎ウイルス検診票を用意する。(お手元にない方は区から取り寄せる)
2 医療機関一覧から医療機関を選び、肝炎ウイルス検診の受診について、直接問い合わせる。
3 問診欄を記入の上、検診当日、医療機関に肝炎ウイルス検診票を提出する。
4 受診する

新宿区の特定保健指導・非肥満保健指導

特定保健指導・非肥満保健指導は、健康診査(特定健診)の結果、生活習慣病のリスクが高いと判定された人向けに行う生活習慣改善サポートです。

指導内容

特定保健指導・非肥満保健指導では、医師または保健師または管理栄養士などが、対象者に食習慣や運動習慣を指導します。
特徴は、1人ひとりの健康状態やライフスタイルに合わせて指導することです。
指導期間は3カ月になります。

指導方法は、初回は面接を行い、以後は電話で指導を受けます。

対象者

特定保健指導と非肥満保健指導を受けるには、健康診査(特定健診)を受けなければなりません。
その結果、下記の状態まで悪化しているとこの指導の対象になります。

<特定保健指導の対象者>
・腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上
・腹囲:男性84.9cm以下、女性89.9cm以下、かつBMI25以上

であり、下記のリスクに該当する方
・血糖:空腹時血糖100mg/dl 以上
・脂質:中性脂肪150mg/dl 以上またはHDLコレステロール39mg/dl以下
・血圧:収縮期血圧130/85mmHg 以上・喫煙あり(上記3つのリスクが1つ以上該当する場合にのみリスクに追加)

<非肥満保健指導の対象者>
腹囲とBMIにより特定保健指導に非該当でも、下記のリスクに複数該当する方
・血糖:空腹時血糖100mg/dl 以上125mg/dl以下
・脂質:中性脂肪150mg/dl 以上299mg/dl 以下
・血圧:収縮期血圧130mmHg 以上139mmHg 以下

費用と指導の流れ

特定保健指導・非肥満保健指導の費用は無料です。
指導を受けるまで流れを紹介します。

1 健康診査(特定健診)を受ける
2 対象者に「利用券」が届く
3 指導を行っている機関を選び、予約を入れる
4 初回は面接を行い、以後は電話でサポートを受ける

まとめ~とてもよい制度、積極的に活用を

新宿区の区民向け健診・検診はとてもよい制度です。
積極的に活用することで、自分の健康状態がわかるだけでなく、がん疑いの有無もわかりますし、健康回復に向けた指導も受けることができます。
新宿区民はぜひ、この制度を積極的に活用してみてください。

ヒロオカクリニックでは新宿区の区民検診【健康診査(特定健康診査)・がん健診・肝炎ウイルス健診(すべての健診項目に対応可)】および中野区の区民検診を行っています。胃がん健診では胃部内視鏡検査にも対応しております。健康診査票をご用意の上、お電話でご予約ください。
ご予約TEL:0570-002-666

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